胸郭出口(斜角筋・肋鎖・小胸筋)症候群について!
腕を上げたりする動作(棚の上の物を取る・鉄棒にぶら下がる・洗濯物を干す・電車のつり革を持つ等)をすると、手や腕肩が痺れたり痛んだりするような症状を生じる時、胸郭出口症候群が疑われます!
ひどくなると、手指の巧緻動作(字がうまく書けない・箸が持てない等)・筋力低下・手内筋の萎縮等も生じることもあります。
何故、このようなことが起きるのか?と言えば、骨格構造の歪みにより引き起こされたもので神経や血管への物理的ストレス(圧迫・伸展)が原因です。
胸郭出口周辺には3箇所ほど構造的に神経・血管に物理的ストレス(圧迫・伸展)を与える可能性のある箇所が存在します。
1.前斜角筋と中斜角筋の間を神経・血管が通過する部分(斜角筋症候群)
2、鎖骨と第1肋骨の間を神経・血管が通過する部分(肋鎖症候群)
3、肩甲骨烏口突起部に小胸筋が付着している内側を神経・血管が通過する部分(小胸筋症候群)
以上ですが、いずれも重症例では手術にて筋切除や骨切除にて神経・血管のストレス(圧迫・伸展)を解消しようとします。はたして、そのような治療法は正しいのでしょうか?
私は間違っていると思います!
何故なら、患者さんは誰も生まれたときから胸郭出口症候群に罹患してはいないからです。何らかの原因で発症したに過ぎないのですから・・・。
では、治療法はどうするのか?
1、については前斜角筋は第3頚椎横突起〜第6頚椎横突起から起こり第1肋骨に付着する。中斜角筋は第2頚椎横突起〜第7頚椎横突起から起こり第1肋骨に付着する。前・中斜角筋の間の間隙を腕神経叢が通過するのですが、頚椎の捻れや第1肋骨の歪みが生じると前・中斜角筋の過緊張が起こり、神経・血管を挟み込む状態になり症状が発現します。
2、鎖骨と第1肋骨の間の間隙を神経・血管は通過するのですが、鎖骨と第1肋骨が歪むと神経・血管を挟み込む状態になり症状が発現します。
3、小胸筋付着部の内側を神経・血管は通過するのですが、小胸筋は第3肋骨~第5肋骨から起こり肩甲骨烏口突起に付着しているので、肩甲骨や肋骨の変位(ズレ)が生じると小胸筋付着部内側部分が狭窄状態になるので神経・血管にストレス(圧迫・伸展)が掛かり、症状が発現します。
以上、1,2,3、のどの場合でも、姿勢バランスの崩れから胸郭出口周辺組織のバランスが崩れ、症状発現に繋がっています。
治療法はカイロプラクティックにて姿勢バランスを改善すれば解消します!
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